2022年度 第4四半期
京都ものづくり中小企業景況調査結果の概要 
 
  この度、2022年3月末を調査時点に、府内受注登録企業300社を対象にアンケート方式で実施した動向調査の概要を紹介します。(回答企業255社、回収率85.0%)
 
  ■回答企業の概要(業種別)
(1)鉄鋼・非鉄関係 16社(6.3%)
(2)金属製品関係 62社(24.3%)
(3)一般機器関係 68社(26.7%)
(4)電気機器関係 48社(18.8%)
(5)輸送用機器関係 13社(5.1%)
(6)精密機器関係 18社(7.1%)
(7)樹脂製品関係 30社(11.8%)
 
 
1.調査結果の概要 

  受注量は2年1四半期(2020年12月)ぶりに減少傾向にある企業が4割を超え、受注見通しにおいても、全ての業種でDI値がマイナスとなるなど、厳しい傾向が見られた。
  受注単価については、前回調査時から大きな変化はなかった。
  資金繰りについては、全体として若干の悪化傾向が見られ、採算状況についても、3四半期ぶりに赤字企業の割合が増加するなど悪化傾向が見られた。

  (DI : 増加、好転と回答した企業の割合から減少、悪化と回答した企業の割合を差し引いた数値)
 
2.受注量について 
 〔図1  受注量〕 (%) 
 
  1月〜3月期の受注量の業況判断DI(「増加」及び「やや増加」と回答した企業の割合から「減少」及び「やや減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲21.7となり、前期(10月〜12月期)のDT値▲4.2と比べ17.5ポイント低下と、前回調査時から全体的に減少傾向が見られる
 
3.今後(3か月先)の受注見通しについて 
 〔図2 受注量の見通し〕 (%)
 
  次期(4月〜6月期)の受注量見通しの業況判断DI(「増加」と回答した企業の割合から「減少」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲12.1となり、前期(1月〜3月期)調査時のDI値▲0.4と比べ11.7ポイント低下と、全体的に厳しい見通しとなった。
 
4.受注単価について 
 〔図3 受注単価〕 (%) 
 
  1月〜3月期の受注単価の業況判断DI(「上昇」と回答した企業の割合から「低下」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は11.4となり、前期(10月〜12月期)のDI値9.7と比べて1.7ポイント上昇と、前回調査時から大きな変化はなかった。
 
5.資金繰りについて 
 〔図4 資金繰り〕 (%) 
 
  1月〜3月期の資金繰りの業況判断DT(「好転」と回答した企業の割合から「悪化」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は▲13.4となり、前期(10月〜12月期)のDT値▲9.4と比べて4.0ポイント減少と、全体的に若干の悪化傾向が見られる。
 
6.採算状況について 
〔図5 採算状況〕 (%) 
 
  1月〜3月期の採算状況の業況判断DI(「黒字」と回答した企業の割合から「赤字」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は5.1となり、前期(10月〜12月期)のDI値11.3と比べ6.2ポイント減少と、前回調査時から若干の悪化傾向が見られた。
 
7.受注余力について 
〔図6 受注余力〕 (%) 
 
 

1月〜3月期の受注余力の業況判断DI(「受注余力あり」と回答した企業の割合から「受注余力なし」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は28.6となり、前期(10月〜12月期)のDI値31.2と比べ2.6ポイント減少した。

 
 
 
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