ブックタイトルクリエイティブ京都M&T 2014-7・8(No.102)

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クリエイティブ京都M&T 2015-3(No.109)

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クリエイティブ京都M&T 2015-3(No.109)

農商工連携の取り組み―(有)市與/京和あずま(株)Management & Technology for Creative Kyoto 2015.3 6 現在、京和あずま(東茶園)のホームページで販売しており、お茶を知り尽くした生産者が手がけた「食べるお茶」は、知る人ぞ知る「京都のおもたせ」として、人気を集めています。今後は、(有)市與でも販売促進に力を注ぐとともに、食品の製造・加工における品質管理システム“HACCP”(注)に準拠した厨房に改装し、製造体制も強化する予定です。 生産者と加工業者が手を携え、共に次世代に暖簾をつないでいく。両社では、今後もそんな取り組みを続けていきたいと意欲を燃やしています。お茶パウダーを使って、新たな事業に挑戦 (有)市與は、1889(明治22)年の創業から京都で八百屋を営み、農家とも積極的に連携して旬の野菜を提供してきました。現在は、京都市内150店舗への野菜の業務卸を主軸にしつつ、週3回の店舗販売も行っています。また、全国にタケノコやマツタケを発送する他、おせち料理や雑煮、ジャム、焼き菓子などを製造・販売し、地元産の食材を使った加工食品業も展開することで、農業の維持・活性化に一役買っています。 一方、京和あずま(株)は、京都の中でも茶どころである和束町で「東茶園」を拓き、茶の生産から販売までを手がけています。良質の抹茶等の他、抹茶に柚子や豆乳などの風味を加えたフレーバーティーを「抹茶スイーツドリンク」として販売しています。「この薫り高いお茶のパウダーを使ってスイーツを開発したい」との思いから、京都産業21の「きょうと農商工連携応援ファンド」の助成を受け、新感覚のソフトキャンディ「生茶らめる」を生み出しました。茶の生産者による茶葉の風味豊かな新感覚スイーツが誕生 抹茶の豊かな香りや風味を存分に生かし、かつ柔らかな口当たりを実現するため、手練りで火加減や加熱時間、練加減を調整。一瞬の違いで固くなったり風味が失われるため、絶妙のタイミングを見極めるまで試行錯誤は続きました。さらに催事などの試食により改良を重ね、ようやく完成させたのが「生茶らめる」です。その名の通り、生キャラメルのような柔らかな食感で、噛むほどに抹茶の香りと味わいが口に広がる上品なスイーツとなりました。お問い合わせ先(公財)京都産業21 連携推進部 企業連携グループ TEL:075-315-8677 FAX:075-314-4720 E-mail:renkei@ki21.jpC o m p a n y D a t a代 表 者/松田 裕之所 在 地/京都市北区鞍馬口通室町東入ル小山町225-3電   話/075-451-6217ファクシミリ/075-414-0245事業内容/野菜と果物の業務卸販売・加工商品販売、野菜と果物の加工・加工商品      プロデュース有限会社市與C o m p a n y D a t a代 表 者/東 周作所 在 地/京都府相楽郡和束町門前宮野20電   話/0774-78-3771ファクシミリ/0774-78-3772事業内容/茶の栽培・販売、茶関連商品の加工・販売京和あずま株式会社農商工連携の取り組み②工クリーミーで濃厚な「生茶らめる」京和あずま(株) 東テル子氏茶の生産者と野菜の販売・加工を手がける企業が連携して新商品を開発商農(注)HACCP(ハサップ:Hazard Analysis and Critical Control Point) 食品の安全を確保する衛生管理の手法平成25年度「きょうと農商工連携応援ファンド支援事業」に採択された有限会社市與と京和あずま株式会社に、その取り組みについて話を伺いました。いちよ(有)市與 常務 松田早紀子氏