ブックタイトルクリエイティブ京都M&T 2014-7・8(No.102)

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クリエイティブ京都M&T 2015-2(No.108)

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クリエイティブ京都M&T 2015-2(No.108)

お問い合わせ先京都府中小企業技術センター 企画連携課 企画・情報担当 TEL:075-315-8635 FAX:075-315-9497 E-mail:kikaku@mtc.pref.kyoto.lg.jp組んでいます。ここ3年ほどのテーマとして、システム化を進めるため「全ての作業ログを収集する」ことを目的に、現場作業員一人ひとりほぼ全員にタブレット端末を支給しています。多品種少量生産の場合、一つの作業が10分や20分で終了することも多く、そのたびにいちいち管理者に指示を仰いでいたら非常に効率が悪いことから、「作業指示端末」としてタブレット端末を活用しています。このタブレット端末は「作業指示端末」として使われるほか、「作業ログ収集端末」としても機能しています。 作業者は「指示された作業」を確認した後、「作業開始」と「作業終了」をボタン操作で入力します。「誰が、いつ、どれだけの時間、どんな作業を」実施したのかなど膨大な量の作業ログがデータとして集積され、「機種ごとの生産性」、「作業改善による時間短縮」、「作業者ごとの特性」などの情報が見えるようになってきています。今後の事業展開について ここまで紹介してきた各種システムから得られるデータ以外にも、実装機本体から取り出せる各種情報、各種センサーから取り出される情報などを組み合わせ、「実装ラインの進捗の見せる化」に取り組んでおり稼働しはじめたところです。最近よく耳にする、いわゆる「IoT」については、あらゆるものがネットを介して情報として相互に作用するようなイメージですが、当社でも自前の社内サーバにあらゆる情報が集積され、相互に関連付けされることを目指しています。例えば、タブレット端末からは作業者の作業進捗状況がログとしてデータ化されるほか、実装機からも進捗状況がログとして収集されますし、基板上の部品一つひとつは、その部品の入荷時からヒモ付けされています。製品のトレーサビリティのみならず、あらゆる情報をデータ化し「見せる化」することを目指しています。収集・蓄積されていくあらゆるデータを基に、それぞれの関連性や、その因果関係について解析できればと考えているところです。 最後に、海外に生産が移転された製品が全面的に国内生産に戻ることがほとんど期待できない以上、海外工場との競争に勝ち抜いていかなければなりません。当社としては多品種少量生産に特化した生産システムの構築をさらに促進するとともに、「品質も考えれば国内で生産した方がトータル的に安くなる」ということを訴え続ていきたいと思います。C o m p a n y D a t a代表者/取締役社長/宮下 晋哉所 在 地/〒612-8392京都市伏見区下鳥羽北の口町92番地設   立/1965年資 本 金/4,500万円従 業 員/110人事業内容/電子応用機器の設計および製造(産業用プリント基板・ユニット製品の組立および検査等)双和電機株式会社Management & Technology for Creative Kyoto 2015.2 12京都発!我が社の強み双和電機生産システムタブレット作業ログ収集画面タブレット作業指示画面実装機ライン進捗モニター