ブックタイトルクリエイティブ京都M&T 2014-7・8(No.102)

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クリエイティブ京都M&T 2015-1(No.107)

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クリエイティブ京都M&T 2015-1(No.107)

Management & Technology for Creative Kyoto 2015.1 12設備貸与企業紹介―(株)徳本C o m p a n y D a t a 株式会社 徳本代表取締役/徳本 晃一所 在 地/京丹後市網野町高橋508番地電   話/0772-72-0059(代)ファクシミリ/0772-72-0290資 本 金/2,000万円従 業 員/25人事業内容/鋳造製品の製造90年の長きにわたり、京丹後で鋳造業を営む 当社は1924(大正13)年に創業して以来、京丹後の地で90年にわたって鋳造業を営んできました。主に100kg以下の小サイズの鋳物を得意とし、建設・土木機械、工作機械、油圧機器、水中ポンプや事務機、船舶用機械の部品など、多岐にわたる鋳造品を製造しています。 複雑で成形の難しい形状も自在に鋳造できる高度な鋳造技術が、当社の強みです。注文通りの製品を製造するだけでなく、お客様との心の通ったおつきあいを大切にし、ご要望や納品後の後工程も考慮に入れて成形を工夫するなど、お客様の立場にたったものづくりで、信頼を獲得してきました。高精度化のニーズに応え、新規鋳造設備を導入 経済不況や海外生産の増加など、近年、日本のものづくり産業が厳しさを増す中で、鋳造業においても海外のメーカーには真似できない高精度・高品質の製品を求める声が高まっています。そうした現状に対応し、より高い寸法精度を実現し、高品質な製品を安定して提供することを目指し、京都産業21の設備貸与制度を活用して2014(平成26)年、新たにフラン(自硬性)造型設備を導入しました。 従来の生型鋳造では、表面硬度が低く、肉厚のある製品に対して寸法精度が安定しない。一方で、フラン樹脂を用いる事で迅速に硬化させる本設備を導入することにより、寸法精度の大幅な向上を実現しました。例えば長さ1mの製品の鋳造で、許容誤差を従来の3~6mmから0.5~1mmにまで縮めることに成功しました。これによって、100kg以上の中物品や難形状の部品など、これまで以上に多様な製品を請け負うことが可能になりました。 設備を導入するだけでなく、生産工程の効率化や省エネによる光熱費の削減など、社内の経費削減にも取り組んでいます。厳しい状況にあっても経営トータルでコストを削減して利益を確保し、将来の発展に備えています。ものづくりの集積地・京都で新規顧客を開拓 高い品質を武器にお客様や取扱製品の幅を広げていくことが、今後の課題です。京都産業21からは、設備導入時には助成金等の経営支援を、また、販路開拓の支援を得てさまざまな商談会に参加し、新しいお客様との出会いを積極的に模索。その成果が少しずつ表れつつあります。90年に及ぶ歴史の中で近畿圏のみならず、中国、四国、中部地方や東京など、幅広い地域に販路を広げてきましたが、今後は高い技術を持った数多くのものづくり企業が集積する、ここ京都のお客様とのおつきあいを増やしていきたいと考えています。http://www.kktokumoto.co.jp/設備貸与企業紹介取 材株式会社 徳本新規鋳造設備を導入し鋳造品の精度・品質の飛躍的な向上を実現代表取締役 徳本 晃一 氏フラン(自硬性)造型設備を導入