ブックタイトルクリエイティブ京都M&T 2014-7・8(No.102)

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クリエイティブ京都M&T 2014-12(No.106)

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クリエイティブ京都M&T 2014-12(No.106)

お問い合わせ先(公財)京都産業21 連携推進部 企業連携グループ TEL:075-315-8677 FAX:075-314-4720 E-mail:renkei@ki21.jpManagement & Technology for Creative Kyoto 2014.12 2異業種連携京都まつり2014開催報告 企業間連携の目的は経営戦略や事業戦略の実現に向け自社の経営資源では足りないところを外部から補完することであり、最初から『連携ありき』で考えると失敗します。連携してどのような成果を挙げたかを尋ねたアンケートによると、最も多いのは「新製品・新技術の開発」であり、次いで「販路の拡大」や「人脈の拡大」といった成果が表れています。一方、連携で苦労する点としては企業文化や理念の違いによって互いの価値観に乖離が生じる点が挙げられています。また、事業スピードや用いる言語の違いも誤解を生じさせる、との結果も出ています。 こうした留意点を踏まえ、連携体で新事業を創出する際のポイントについ 2014年10月21日(火)、ホテルグランヴィア京都において「異業種連携京都まつり2014」を開催しました。会場には、110の企業・団体、大学のブースが並び、各社が自信を持つ特長的な製品や高度な技術を展示・紹介するとともに、午後からは異業種連携の秘訣についてのセミナーを開催しました。当日は、約1200人が集い、終日多くの人で賑わいました。 各ブースでは、足を止めて製品を眺めたり、熱心に質問する人で熱気にあふれており、ふだんあまり交流することのない異業種間の出会いも数多くあった様子。閉会時間ギリギリまで、意見交換や商談をする人の姿が見られました。出展企業の声とセミナーの概要を紹介します。異業種連携京都まつり2014開催報告出展企業紹介異業種連携の秘訣を明かすセミナー 私たち「京都職人修理ネット」は、皆さんの大切な工芸品のお直しを専門に受けるために集まった工芸職人のグループです。いにしえから受け継がれてきた伝統文化を後世に伝えていくことが私たちの使命であり、本日の展示会では200年余りの長きにわたって継承してきた技術などを皆さんに実感してもらおうと、実演を含めた展示を行っています。技だけでなく、材料や修復に使う道具も昔ながらの変わらないものです。京都が世界に誇るべき伝統の技を多くの人に知っていただきたい。今日の展示交流会を機会に伝統文化のすばらしさを再認識していただければ嬉しいですね。京都職人修理ネット 代表幹事 宇佐美 直治 氏(株式会社宇佐美修徳堂 代表取締役) 当社は、男性・女性向けのかつら・ウィッグ、およびヘアケア製品の製造・販売業で、東京を拠点に全国に62店舗を展開しています。これからは髪もTPOに応じて「着がえる」時代です。多くの方に実際に商品を手に取って試着していただき、その自然な肌触りを実感していただきたいと思い、出展しました。当社は、「美と健康と環境」に貢献することを理念としています。本日は分野は異なりますが、共通の志を持つオーガニック食品を製造・販売する企業の方と交流し、意見交換することができ、大きな成果と思っています。株式会社スヴェンソン レディス事業部JJグループ グループマネージャー 黒澤 智子 氏 当社は、金属精密機械加工、および各種治具、加工機械の製作を主な事業としています。大量生産にも多品種少量生産にも当てはまらないような、お客様にとって「中途半端な数・大きさ・内容」の機械加工品や治具、省力化機械のご要望に徹底的に応えるのが当社の特長です。そのためのソリューションWEBサイト「中途半端net」を開設しています。「中途半端」に応えられるのは、高度な加工技術を有するからこそ。本日は、当社の技術を知っていただくため、3D切削加工技術を駆使した、その名も「ナンゴー彫り」を紹介しています。独自に開発した「ステレオグラム立体造形技術」を用いることで、3D画像のように物体が浮き出て見える立体造形を実現しました。反響は大きく、多くの方から問い合わせをいただきました。株式会社ナンゴー 代表取締役 南郷 真 氏(写真中央)テーマ:「異業種連携の秘訣~成功のカギは想いの共有にあり!~」て紹介します。一つ目は「共有方針・計画・ルールを作ること」です。求める目的や成果はそれぞれ異なりますが、それを認識し、互いが共有できる事業の方針や計画、協働する際のルールをしっかり策定する必要があります。二つ目として「具体的な表現を用いること」も重要です。企業間では使用する言語やその意味が異なる場合があることから、言葉の定義や意味合いなどを具体的に合わせておく必要があります。そして何より「連携企業の全員が同じ思いを持ち続けること」が最重要です。ビジネスを推し進める冷静さや客観性を保つ一方で、「熱い思い」こそが連携を成功させるカギとなります。 こうした連携を支えるための支援策も様々なものがあります。「きょうと農商工連携応援ファンド」や「きょうと元気な地域づくり応援ファンド」など京都府でも多様な支援制度を打ち出しているほか、国の「新連携」「地域資源」「農商工連携」等の支援制度を活用できる場合もあります。そうした支援策などについては分かりやすく説明させて頂きますので、中小機構や支援機関等に相談して頂ければと思います。 午後1時30分からは、(独)中小企業基盤整備機構近畿本部の新事業創出支援事業担当 統括プロジェクトマネージャー 多田知史氏による、「異業種連携の秘訣」と題したセミナーを開催しました。多田 知史氏(独)中小企業基盤整備機構近畿本部新事業創出支援事業担当統括プロジェクトマネージャー