ブックタイトルクリエイティブ京都M&T 2014-7・8(No.102)
- ページ
- 10/20
このページは クリエイティブ京都M&T 2014-12(No.106) の電子ブックに掲載されている10ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは クリエイティブ京都M&T 2014-12(No.106) の電子ブックに掲載されている10ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
クリエイティブ京都M&T 2014-12(No.106)
きょうと元気な地域づくり応援ファンド採択企業紹介? ―(有)真鍋組9 Management & Technology for Creative Kyoto 2014.12質の高い仕事で、公共・民間の土木建設工事を請け負う 当社は、1989(平成元)年の創業以来、地元である京丹後市を中心とする京都府全域で、主に橋梁や道路、側溝などの土木建設工事を請け負ってきました。確かな技術とていねいな仕事で質の高い工事を行うのが、当社の強みです。実績を重ねることで行政からも厚い信頼をいただき、1992(平成4)年には京丹後市(旧久美浜町)の指定業者に、さらに2005(平成17)年には京都府の指名業者に認められ、今日まで多くの公共工事を受注しています。 新設の土木建設工事のみならず、近年増えているのが、既設のコンクリート構造物の補修工事です。我が国のインフラが集中的に整備されたのは、高度経済成長期以降のこと。それから約50年を経て、今、多くの建造物の老朽化が深刻な問題になり、「メンテナンス時代」を迎えているといわれています。老朽化は災害や事故が起きた時、被害を大きくする恐れもあり、一刻も早い対策が求められています。そうした社会の要請に応えるべく、当社が3年の歳月をかけて開発したのが、独自の注入工法「GARYA-A(ガリャーエース)」です。中小規模の建造物の補修に最適な工法を開発 「GARYA-A」とは、当社が開発した新機構の注入機によってグラウトなどの補修材を注入し、コンクリート構造物のひび割れや欠損部分を断面修復する工法です。「GARYA-A」の特長は、小規模の橋梁や建物の補修に適したコンパクトな注入機と、それによる高い作業性にあります。狭隘な場所の断面や中小規模のコンクリート構造物を補修する際には、コンクリートを流し込むポンプ車やホースが入れないことが多く、また手押しタイプの小型注入機では時間も労力もかかり過ぎます。一方、当社の「GARYA-A」は、1000リットル程度のグラウトを入れることが可能な注入機本体(インジェクター)、圧力をかけるコンデンサーおよび真空ポンプからなる軽量でコンパクトな構造です。グラウトを注入するホースは8mm~50mmまで計4種類の口径を自在に変えることができます。また、新機構として、押上注入工法を開発。欠損部分の最下部にホースを注入し、グラウトを低圧で押し上げながら注入することで、気泡の混入を防ぎ、耐久性能を格段に高めました。実証実験でも、「GARYA-A」で補修後、欠損前とほぼ同等の強度を回復できることを確かめています。この工法なら、厳しい財政事情を抱える地域においても、低コストでコンクリート建造物を補修し、安全性を高めることが可能になります。2013(平成25)年には、国土交通省による新技術を広く活用するための情報提供システム「NETIS」にも登録されました。 京都府の平成24年度「京都府元気印中小企業認定制度」に認定されるとともに、平成24年度・25年度「きょうと元気な地域づくり応援ファンド支援事業」の助成金を得て、注入機を試作したことに加え、建設技術展などの展示会へ出展。全国から大きな反響をいただきました。 今後は、京都府はもとより、全国にも認知度を高め、販路を拡大し、日本全国のコンクリート構造物の耐久性の向上および安全確保に貢献したいと考えています。お問い合わせ先(公財)京都産業21 経営革新部 経営改革推進グループ TEL:075-315-8848 FAX:075-315-9240 E-mail:kaikaku@ki21.jpC o m p a n y D a t a代表取締役/真鍋 茂男所 在 地/京丹後市久美浜町河梨125-1電 話/0772-82-8060ファクシミリ/0772-82-8088事業内容/土木の設計、施工、監理有限会社 真鍋組http://www.manabegumi.co.jp/有限会社 真鍋組きょうと元気な地域づくり応援ファンド採択企業紹介?平成24年度・25年度きょうと元気な地域づくり応援ファンド支援事業に採択された(有)真鍋組の真鍋社長から、その取り組みについてお話を伺いました。取 材代表取締役 真鍋 茂男 氏きょうあい「GARYA-A」工法での修復作業