ブックタイトルクリエイティブ京都M&T 2014-6(No.101)

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クリエイティブ京都M&T 2014-6(No.101)

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クリエイティブ京都M&T 2014-6(No.101)

技術センター事業から京都陶磁器釉薬セミナーの紹介平成26年度の京都陶磁器釉薬セミナーは、当センターと京都陶磁器協同組合連合会が共催して、下記概要のとおり6月以降4回開催する予定です。当セミナーは基本的に会員の勉強会的色彩を持ち、メインテーマは「陶磁器(セラミックス)における釉薬理論と実際」という内容で、4名の講師にそれぞれの課題を順次実施していただきます。奮ってご参加ください。平成26年度京都陶磁器釉薬セミナーの概要〈陶磁器(セラミックス)における釉薬理論と実際〉開催日時課題・講師副題および講義概要(第1回)平成26年6月25日(水)15:00~16:30陶磁器用無鉛フリットの開発とその応用横山直範先生京都美術工芸大学工芸学部教授「陶磁器用無鉛フリットを用いた上絵技法と各種応用技法」陶磁器に用いる透明釉は非晶質で、ガラスの一種です。そのためガラスの生成やその特性の基礎を理解することは、新規の透明釉を開発する上でたいへん重要です。本セミナーでは、ガラスの調製、作製について講義すると共に、作製されたガラスの構造およびその特性について化学の観点から解説します。また、最近、問題となっている化学物質の規制についても講義します。(第2回)8月13日(水)15:00~16:30シンクロトロン光分析と釉薬東博純先生(公益財団法人)あいちシンクロトロン光センターコーデイネータ「シンクロトロン光を用いた焼成後の瀬戸地域の陶磁器釉薬の組成と化学状態の非破壊分析」瀬戸には黄瀬戸、織部、志野、鉄釉、古瀬戸など、「赤津七釉」と呼ばれている代表的な釉薬があります。釉薬の化学成分については多くの研究・分析がなされ、簡単に購入できますが、実際の陶磁器の色は、素地の土や焼成条件によって全く変わってしまいます。講義ではシンクロトロン光施設の紹介とともに、シンクロトロン光を用いて非破壊で分析した各種陶磁器の釉薬の化学状態や組成について解説します。(第3回)10月29日(水)15:00~16:30ガラスと釉薬大田陸夫先生京都府中小企業特別技術指導員京都工繊大名誉教授「分子から考えるガラスと釉薬」①ガラス融液の分子構造とモデル化(高分子鎖状構造を想定。分子モデルで図解する。)②ガラス化における分子の挙動(鎖状構造の高粘性と高エントロピー性。液相温度の低下などについて解説する。)③ゾル・ゲル分子のガラス化またはアモルファス化反応(ゾル分子の親水性と疎水性、脱水縮合によるゲル化反応、水和ゲルの熱的安定性などについて解説する。)④ガラス分子とガラス物性(ガラス分子間の反応と相互作用、多成分系ガラスの物性の加成性などについて説明する。)(第4回)平成27年1月21日(水)15:00~16:30釉薬と環境塩野剛司先生京都府中小企業特別技術指導員京都工繊大大学院准教授「透明釉の基礎と環境」物質の構造は、結晶と非晶質(ガラス)に大別することができる。透明釉は非晶質であるので、ガラスを理解することは、透明釉を研究する上でたいへん重要である。本セミナーでは、ガラスの基礎について講義すると共に、ガラスの着色、釉薬と素地との適合性を解説する。また、最近、問題となっている化学物質の規制についても解説する。(注)セミナーの進行状況によっては講義内容等を変更する場合があります。会場:中小企業技術センター5階研修室定員:約30名(先着順)申込先:セミナー事務局、基盤技術課矢野までご連絡ください。お問い合わせ先京都府中小企業技術センター基盤技術課材料・機能評価担当TEL:075-315-8633 FAX:075-315-9497 E-mail:kiban@mtc.pref.kyoto.lg.jp13 Management & Technology for Creative Kyoto 2014.6