ブックタイトルクリエイティブ京都M&T 2014-6(No.101)

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クリエイティブ京都M&T 2014-6(No.101)

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クリエイティブ京都M&T 2014-6(No.101)

京都発!我が社の強みのインパクトから見にきていただくことが多いです。時には不謹慎だと叱られることもありますが、何の印象にも残らないネーミングにはしたくなかったので満足しています。この商品は、あくまで冬期の災害時に体育館等の避難所で一番使えるようなモノにするのが目的です。「防寒。軽量。保管場所をとらない。」の3つにこだわり余計な機能はあえて追加しません。防カビ、防火、防水等機能を付け出すとキリがありません。実際、いろいろと提案してくださる方もあるのですが、機能を増やすとその分重くなるし場所も取ります。災害時に軽く抱えて階段を上れるというのがコンセプトです。災害時の優先順位は食べ物に目がいきがちですが、3日食べなくても人は死にません。しかし、体力温存に寒さは大敵です。このシートを引いて横になっていれば3日くらいしのげるのです。舞鶴で赤れんが工房を舞鶴市は赤れんがの町と謳っている割には、赤れんががあるのは赤れんがパークのあたりだけ、また、赤れんがを作っている工場もない。そこでDIY魂がわき起こり、「じゃ作ってみよう」というのが始まりでした。しかし、いろいろと調べてみて国内で生産することは難しいとわかり、こんどは中国大連のアンテイーク煉瓦を輸入しようと思って調べたりしましたが商品単価より送料の方が高くつくことが判明しました。施工するうえでも自分で花壇を作ってみたのですが、あまりの重労働にDIYでの普及は難しいと判断しました。では、もっと軽い煉瓦を作ってみようと思い立ち、チャレンジファンドのお世話になり、舞鶴高専の先生を紹介していただきました。最初は簡単にできるように言われたのですが、これがやり始めるとすべてにおいて大変でした。この軽量赤れんがは外壁材で商品名をQBB(クイックビルドブリック)と言います。非常に軽量なので、誰でも簡単に接着材で外壁に貼る事が可能です。QBBは煉瓦をスライスした形状で重さが100グラム、更に製造時に焼かないので環境にも優しく強度もあります。特許出願も行っています。お手軽ですが、写真のとおり本格的な赤れんがを実現できます。何にしても一般消費者にモノを買ってもらうにはストーリーが必要だと思います。今回は舞鶴市の為に赤れんがを作るというストーリーを描き、「舞鶴の街並みを赤れんがに」と京都府立大学の先生と発表会をし、新聞にも取り上げていただきました。まずは赤れんがでアンパンマンやドラえもんなどを作って盛り上げてみようと試作をしています。そして、公共の建物にも波及し、だんだんと舞鶴が赤れんがの町になっていく。舞鶴で赤れんがを貼って帰るのがトレンドになり、観光名所になり、注目を集め視察団もきて、町おこしにつながる。すばらしいビジネスモデルでしょう。まだ、量産にはいたっていませんが、そんなに遠くはないです。手始めに、廃校になった由良中学校の1室を借りることができたので、そこに赤れんが工房の研究室を作ります。納品用の箱も作りましたもちろん体験教室も実施する予定です。国の有形登録文化財である「神崎ホフマン窯」という昔の赤煉瓦工場(産業遺跡)も近くにあるので、合わせてきていただければと思っています。軽量赤れんがでイノベーションうちは社員が少なく、あまり雇用で舞鶴市に貢献できていないのであかんなーという思いがあります。そこで何とか舞鶴市に貢献し、地元に愛される企業にならんとあかんと思い始めました。地元に必要とされる会社は末永く生き残っていけると思います。もともと、そんなに強く舞鶴に愛着を持っていたわけではありませんでしたが、舞鶴で起業し、チャレンジファンドに選ばれてから郷土愛に目覚めました(笑)また就職のため一度舞鶴を出たことにより冷静に舞鶴を見られるということもあると思います。赤れんがを作ろうと思い立ったのもそうです。そして、近くに舞鶴高専があったおかげで、ずっとやりたいと思っていた技術系にも安心してチャレンジできました。アイデアと実行力はあるけれども自社だけでは手に負えない商品開発、技術開発、そこに地元、舞鶴高専の持つ沢山の知恵と技術がぴたりとはまる!それを利用しない手は無いと思います。DIYSTYLEのような小さな会社にも門戸は広く開かれており舞鶴高専の持つ知恵と技術をお借りすることが出来るのは、小さな企業でも大企業にも負けない研究所を持つのと同じ事だと私は思います。そんなコラボレーションから生まれたのが軽量赤れんがなのです。この軽量赤れんがの事業は単なる外壁材ではなく100年先を見据えたイノベーションだと思っています。舞鶴の町をこの軽量赤れんがに貼り替えていく。狙いは100年続くビジネスモデル。舞鶴で成功すれば、次は横浜そして世界遺産登録に湧く富岡製糸場周辺にも是非売り込みたいです。そして世界中の町の煉瓦をその町で使われている煉瓦の軽量モデルに貼り替えていく。CO2削減の面を考えると決して夢ではないと思っています。Company Data代表取締役/森本隆所在地/〒624-0945舞鶴市喜多1150-40設立/2005年資本金/3,000,000円従業員/4名事業内容/インターネットショップによる建材、インテリア、雑貨の販売、建材の企画、製造、輸入業務U R L/http://diystyle.jp/index.html株式会社DIY STYLEお問い合わせ先京都府中小企業技術センター企画連携課企画・情報担当TEL:075-315-8635 FAX:075-315-9497 E-mail:kikaku@mtc.pref.kyoto.lg.jpManagement & Technology for Creative Kyoto 2014.6 12