ブックタイトルクリエイティブ京都M&T 2014-6(No.101)

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クリエイティブ京都M&T 2014-6(No.101)

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クリエイティブ京都M&T 2014-6(No.101)

京都発!我が社の強み株式会社DIY STYLEhttp://diystyle.jp/DIYにもほどがある!「ゆうさい君の籠城シート」や軽量赤れんがを考案、舞鶴にイノベーションを!森本隆社長舞鶴港を望む広々とした敷地の一角で、「ゆうさい君の籠城シート」や軽量赤れんがを考案されている株式会社DIY STYLEの森本社長にお話を伺いました。舞鶴でフローリング材のネットショップもともとは大阪で設計の仕事をしていたのですが、激務で過労死しそうになり舞鶴に戻りました。実家の建具屋を手伝うつもりでしたが「ヤフーオークション」で実家の不良在庫の建材を売ったことがきっかけでネットショップを始めました。この事務所は今から4年前にここ舞鶴港に開設しました。主力製品はフローリング材の「貼るだけ簡単フローリング」一応DIY会社の社長ですので、手先は器用、何でも自分で作ります。ただ、得意だけれど、面倒なのは好きじゃない。で、簡単にできるよう工夫したところ、そこが受けたのかなと思っています。DIYの好きな人というのはとかく凝ってしまいがちで、素人には手が出せなくなってしまうことがよくありますが、この製品は根気さえあれば誰にでもペタッと貼るだけで本格的なフローリングが出来上がります。今まで、完成しなくてお叱りを受けたことはありません。お客様目線で取扱説明書を何度も作り直し、使用方法に関する問い合わせが減るのを実感しています。お陰様で、消費税が上がってからも売上は堅調で、一部の地域でドッと売れたりするので口コミで広がっている取扱説明書(マンガで作成)のかなと思っています。うちはBtoCを基本としており、一般消費者向けがメイン。1回の注文で100万売れるより10回の注文で100万の方が楽しい。小さな現場主義です。発注がきたらその日に出荷、短納期が基本です。話がきたときがお客様のマックスの気持ちなので、この機を逃さず売らないと。ネット販売は今や翌日配達の時代、消費者の我慢度も下がっていると感じます。1年365日どこにいてもメールをチェックしているといった感じです。こういう商品を作っている会社は工務店や設計者の意見を重要視するところが多いと思いますがDIY STYLEは直接お客様の声を聞き出しマーケテイングに活かしています。お客さまの何気ない一言からいろいろとアイデアが生まれます。問い合わせはウェルカム、対応には絶対の自信があります。ゆうさい君の籠城シートフローリング材の下に敷く等シートは3種類作っており、一つがこの「ゆうさい君の籠城シート」です。これは災害時に避難所となる体育館等の床に敷く防寒シートです。関連商品の「床デコシート」を作っているときに漠然とこれは災害対策に使えるのではと思っていたのですが、実際、震災後の防災訓練で、冬の体育館のあまりの寒さにお腹を壊し、「避難したら風邪ひくわ」と思ったのが開発のきっかけです。しかし、防災関係はなかなか新規参入が難しく、あきらめていたところ、3年ほど前に舞鶴市の「政策づくり塾」の1期生として防災チームに加わる機会がありました。30~50才代の市民と市職員が協働で舞鶴市の防災について議論百出で話し合いました。その中で防災の為に、僕は企業としてこういう商品を作ってみたいと「床デコシート」を防寒用に活用することを提案すると、あれよあれよと具体化され、「籠城シート」のネーミングまでいただき、生産の目途もついてしまいました。舞鶴市が買ってくれることを期待して市長の前でプレゼンもしたのですが、採算面を考えると商品にする気はありませんでした。しかし、新聞に取り上げられ、なんと自衛隊にお買い上げいただき、現在では消防署にも納品しています。カットして販売もしているので、テント用とか防災用以外の用途でも出ています。また、最近ではBPC策定が問われているからか企業さんからの問い合わせも多くなっています。防災関係の展示会等で全国を回るようになり、とある展示場で隣のブースにいらっしゃった被災者の方に「あの時これがあったらな」と言っていただきました。お話を聞いてみると、地震の後、避難所に入れなかった人々は学校や軒先に避難していたそうです。夜はあまりの寒さに眠ることができず、体を温めるためにとにかく山の中をひたすら歩き、日がのぼると寝るという毎日だったそうです。何百人も真っ暗な山の中をぞろぞろとです。下はいつ津波がくるか怖くて歩けなかったということでした。ネーミングですが、防災用品にも何かキャラクターがあった方が親近感がでるのではと考え、商工会議所青年部に所属させていただいていた縁で「ゆうさいくん」を使わせていただき、田辺城の籠城戦の逸話から「ゆうさい君の籠城シート」と名付けました。これをゆうさい君のキャラグッズと言っていいのなら一番の売れ行きではと思っています。展示会等でも、まず名前11 Management & Technology for Creative Kyoto 2014.6