はじめに

1.起業のための基礎知識

〜これから起業を考える人に〜
  
(1) 起業のためのチェックポイント
(2) 事業のアイデアの探し方
(3) 事業の形態
(4) 起業のための準備
(5) 起業・創業にかかる資金


2. 事業計画書をつくる 
(1) 事業計画書のつくり方
 @ 事業計画書とは
 A 販売計画
 B 売上予測
 C 仕入計画
 D 資金計画
 E 事業計画書の記入例
(2) 事業計画のプレゼンテーション


3. 事業を継続・発展させる
(1) 顧客のつくり方
 @ 固定客をつくる
 A 新規顧客をつくる
(2) 商品・サービスの開発
(3) 人の採用・育成
(4) IT技術の活用
(5) 法律の知識・対策
(6) 税金・会計に関する知識
(7) 新規創業者・中小企業のための各種支援策


4. プロ・先輩達の話を聞く
(1) 企業支援のプロフェッショナルからのアドバイス
(2) 起業体験談 

 

財団法人京都産業21
 〒600-8813
 京都市下京区中堂寺南町134
 TEL 075-315-8848
 FAX 075-323-5211
 URL htp://www.ki21.jp

1.起業のための基礎知識〜これから起業を考える人に〜
(1) 起業のためのチェックポイント
ライフスタイルに合った働き方や夢の実現を求め、起業にチャレンジする人が増えています。新規開業者増加の傾向を受けて政府も資本金1円で会社設立が可能になる制度を設け、起業へのチャレンジを後押ししています。しかし、安易な考えでうまくいくほど事業は甘くありません。「備えあれば憂いなし」という諺があるように、しっかり準備をしてからスタートしましょう。
 なぜ起業するのか? 
「会社経営が長年の夢だった。」「好きな事をして食べていきたい。」・・・など起業する動機は人それぞれです。では、あなたの場合の動機は何でしょうか?一度深く自分自身に問いかけてみましょう。
それは、あなたでなければいけないのでしょうか?
起業によりあなたが得るものは何でしょうか?
起業することは、どんな意味があるのでしょうか?


この問いかけは、大変重要です。ビジネスを立ち上げる際には様々な難問・難関にぶつかるのが普通です。しかし、実際に起業してみると、あなたの予想をはるかに超えた障害・問題・課題など解決しなければならないことが起こります。苦しい時、つらい時にあなたを支えてくれるのが起業時の「志」なのです。ですから、スタートの段階で起業にかける強固たる意志・熱い思いを抱けない場合には、起業は見合わせた方がいいかもしれません。

 起業のためのチェックポイント

起業の動機が明確になったら、次の表の項目をチェックしてみましょう。
Yesの数が多いほど、起業の環境が整っています。Noの場合は、現状の課題と考えてどうすれば良いか考えてみましょう。各項目の詳細については、次の2章・3章でもう少し詳しく解説しています。


【起業環境チェックリスト】
 1. 商品・サービスに関する知識・経験がありますか?
 2. 対象となる市場・顧客は明確ですか?
 3. 商品・サービスの特徴は明確ですか?
 4. 競合・類似の商品・サービスより魅力的ですか?
 5. 具体的な販売の方法は決まっていますか?
 6. 起業するための課題は明確ですか?
 7. 会社経営に関する知識はありますか?
 8. 家族は理解を示してくれていますか?
 9. 「ブレーン」と呼べる人達がいますか?
10. 事業化に際してあなた個人の課題は明確ですか?
 自分自身を棚卸してみる
先ほどのチェックリストの他に、「自分自身の棚卸」をして、あなた自身の強み・弱みを見つけるのも良い方法です。今後のキャリアを構築していく上で大変参考になるので、一度取り組んでみることをお勧めします。書き出してみるとこれまで気づかなかったあなたの「長所」「短所」が明らかになり、ビジネスに使えそうな強みが見つかることもあります。
具体的には、
@ あなた自身の経験・知識・資格・人脈・趣味などを詳細に書き出す。
A 各項目についてこれから目指す方向・理想とする姿を描く。
B @とAのギャップを抽出する。
C Aの理想に近づくための方法を考える
という手順を踏みます。


Copyright(c)財団法人京都産業21 無断複写・転載を禁じます。